レドーム


2003.03 基地見学時に撮影

某社のソフトでは「レーダードーム」という聞き慣れない言葉が出てきますが、「レドーム」が一般的に多く使われています。そもそも「レーダー」は「Radio Detection and Ranging (電波による探知と測距)」の略なので、それ自体を略すのに躊躇ないみたいですね。(^^;

F-15のレドームは、直径36インチ(91.44cm)のヒューズAN/APG-63レーダー火器管制装置(F-15J能力向上改修型はAN/APG-63(v)1)のでっかいレーダーアンテナをフェアリング しています。材質はレーダー波を妨害しないガラス繊維複合材料(GFRP)で、 表面には被雷に備えてライトニングアレスターが6本付いてます。

レドーム自体は、右舷付け根のヒンジを軸に右側に開きます。


2001.07 基地見学時に撮影

注意書きによると、レドームを開く時は、アンテナ位置によっては引っかかっちゃうみたいです。さすが、無駄な断面積はありません。(^^)


2001.07 基地見学時に撮影

アンテナ をマウントしているバルクヘッドには、レドームを開いた位置で固定する為のストッパが付いています。このレーダーは戦闘機用のレーダーとしては強い出力を持つので、アンテナも巨大です。必然的にレドームもでっかくなるのですが、クラックが目立つのはその大きさ故でしょうか。 (^^; ペイントがタッチアップされているところがクラックの補修跡ですが、金属外板の場合と違いパ ッチを使いません。ライト ニングアレスターが外側に付くようになってからは、タッチアップの数が少し減ったような気がします。

ライトニングアレスター(避雷索)は、90年代はじめ頃から外側に付くようになりました。たぶん、もともと内側にあったのを、外に付けるようになったんだと思います。このライトニング アレスター、離れて見ると線状に見えますが、近づいてみると円盤の羅列で構成されています。


2001.07 基地見学時に撮影

1/32のプラモを作るときは、1列に切ったスクリーントーンを貼りましょう。(うそです)

レドーム先端の色が濃くなっている部分は、コーティングが施されています。


2003.03 基地見学時に撮影

何の為のコーティングなのかわからないのですが、非金属部品の前縁にあるので、たぶん空力加熱に対するものではないかと思います。同じものは各アンテナ前縁にもあり、見た目は透明ビニールテープみたいです。 よく分からないのが、この先端部のコーティングのある機体と無い機体があることです。


2003.09.05 撮影

一応、無い機体のアップも載せておきます。


2003.03 基地見学時に撮影

たぶん、スーパーソニックなんてほとんど使わないんで、無くてもそう問題にならないのではないかと思います。米軍のD型はのきなみ付いてないですし。(^^;

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